最も古くて最も新しい形?

おはようございます!

ずいぶん暖かくなってきましたね。
人も、虫も、植物も、活発になってきたな〜と感じてます。


虫と雑草が活発になることは農家さんにとっては大変。
特に無農薬で畑をする農家さんはこれから熾烈な戦いが始まります(笑)
雑草の伸びるスピード、生命力。。虫も同様に、、気がつけば大量。
病気だってあります。


僕は何より夏場の畑で蚊に追われることが耐えられません。
つい少しの作業だから、と半ズボンで畑に出て
10箇所は軽くやられます。畑の蚊の勢いは尋常じゃないですよ…。


何が言いたいのかというと、
夏場の無農薬や減農薬はさらに貴重な物だということを
お客様には知っていただきたいな、と思ってます!


さて、僕と中川でやっている畑にこんな花が咲いています。
これ、なんだか分かりますか?



道ばたにも花屋さんにも、小学校にもありません。

これは、大根の花です。
昨年の10月に植えた大根が半年をかけてここまできました。
ここから、もう少しすると種ができるので採種します。


今や一般的には野菜の種は毎年購入して、蒔いて、というものですが、
僕らは固定種という種(採種された種)を使っています。
固定種のいいところは生育の良かった作物から種を採種し、
翌年はさらに良い物が育つ好循環がおこることです。


今売られている種のほとんどは対照的にF1種(Fはハイブリッド)といって、
これのいいところは固定種に比べて生育にばらつきがなく
同じような形質の良い作物ができるところです。
出荷に最適なんですね。
そのかわり、採種しても2期以降は上手く育たなくなっているようです。


この辺の話はこれ以上いくとややこしくて
語弊があるかもしれないので、話を戻します…!


普通?大根は3ヶ月くらいで収穫されますが、
種を採ろうと思えば半年以上かかるんですね。
大根も人と同じように命を繋ごうと頑張っています。


“採種”というのは昔は当たり前だったはずですが、
今はあまりされていません。
しかし、安心・安全志向の高まりで少しづつ増えているみたいです。


最も古くて、最も新しい農業の形になるのでしょうか…?


僕らももう少し、最後まで大根と付き合ってみたいと思います^^


廣永